【1. 平成27年分の路線価が7月1日に国税庁より発表されました。】
ご存知の方も多いと思いますが、相続税の計算における土地の評価額の算定には国税庁発表の「路線価」を用いて計算します。路線価とは、その路線(道路)に接する土地の1㎡当たりの評価額のことを指します。たとえば「路線価10万円」と付された道路に接する土地を100㎡もっていたとすると、その土地の評価額は、≪10万円(路線価)×100㎡(面積)=1,000万円(評価額)≫という事になります。(実務上は、さらに土地の形等を計算に盛り込んで評価額を決定します。)
路線価は毎年改定が行われており、今年は7月1日に平成27年分の路線価が発表されました。この路線価は、国税庁のホームページで誰にでも閲覧可能となっておりますので、ご興味のある方は末尾のURLにでご参照ください。
【2. 路線価とは】
路線価は、本来的には相続税の計算の為に用いられるものです。そして、この金額は実勢価格の8掛けの金額で設定されていると言われています。つまり、路線価による相続税評価額が1,000万円の土地の実勢価格は≪1,000万円(相続税評価額)÷0.8=1,250万円(実勢価格)≫という事になります。資産運用をお考えの際は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
【3. 福岡県 市内は上昇 県全体も横ばい傾向】
福岡市の路線価の動向をみると、最高路線価は「天神渡辺通り」が1㎡当たり500万円となっており、最高上昇率でみると博多の駅前通りの前年比10%上昇という数字になっています。福岡市においては、天神と博多を中心に地価の上昇が依然続いているもの言えます。福岡県全体では、北九州など依然下落を続けている地域もありますが、全体としては下降傾向から横ばい傾向へ推移しているようです。
下記に税務署管轄別の「路線価最高額一覧」を掲載しておりますので、興味のある方はご参照ください。
地価が上昇している時は不動産取引も活発になります。皆様が上手な資産運用や相続対策をご検討いただけますよう、我々スタッフ一同万全の態勢でお待ちしておりますので、お気軽にお声をおかけください。
国税庁 財産評価基準書(路線価確認ページ)